しわ・たるみ

しわやたるみは予防できないのか

歳をとってもしわやたるみが気にならない人っていますよね。その、気になる人と気にならない人の違いは何なのでしょうか?

しわやたるみが出る原因は、真皮層が劣化することにあります。売るい表皮細胞層を支えているのが真皮層です。真皮はコラーゲンとエラスチンでできている、コイル状の弾力繊維層があります。それが、表皮層を支えているのです。この弾力繊維が劣化し、凸凹を作り出すことでしわとして現れてしまうのです。長い年月をかけて劣化して行くので、年齢とともにしわが増えていきます。早くて3年、5年程度でしわが増えていきます。こうして徐々に蓄積されていった結果によるものなので、しわやたるみは中々解消できないのです。

あとは筋力です。特に瞼の筋力――いわゆる眼瞼挙筋が加齢とともに弱くなると、目元のたるみに通じてしまいます。これによって見た目が悪くなるだけならまだしも、視界も狭まって生活に支障を来すことだってあります。手術をすることでこうした眼瞼下垂の回避はできますが、まずはそうならないよう毎日の瞼の筋力トレーニングも重要です。

また、紫外線や物理的攻撃によるダメージの蓄積も、しわやたるみの原因です。新陳代謝が行われることで、しわやたるみが消えていきますが、長期戦で解消しなければいけないことを覚悟しておきましょう。

コラーゲンを摂るとシワがなくなる?

真皮層にあるコラーゲンなどの弾力繊維は、サプリメントで摂取できるようなものとは違うコラーゲンです。食用として販売されているコラーゲンは、体内に入るとアミノ酸に分解されます。そこで初めて、利用できるようになるのです。

アミノ酸は、肌に使用されるとは限りません。必要に応じて肌で使用されるので、体内に摂取するコラーゲンは、しわやたるみの解消にはなりません。化粧品成分に含まれているコラーゲンは、肌の表の層で保湿ケアとして役に立ちます。しわやたるみの根本的な改善に役立つわけではありません。

つまり、コラーゲンを肌に塗る目的が保湿ではなければいけません。いくら体内から、体外からコラーゲンを摂取しても、しわやたるみの改善にはならないのです。

紫外線はしわやたるみの敵

表皮では受けてしまう乾燥や酸化のダメージは表皮を支えている弾力繊維には問題がありません。ですが、紫外線によるダメージは受けてしまいます。紫外線は、表皮が無防備な状態だと中まで侵入していき、即効で攻撃するのです。
最近では男性も紫外線対策をする方が多くなりました。その理由の1つに、しわやたるみの予防、改善があるのです。紫外線を浴びる習慣を避けましょう。毎日気付くことなく、しわやたるみの原因となる要因は蓄積されていっています。できるだけ肌の奥深くの真皮層が破壊されていかないようなスキンケアをすることが大切ですね。