敏感肌

敏感肌とは

最近では、「敏感肌」という言葉に過敏に反応する女性が増えています。
スキンケア用品や化粧品など、様々なメーカーが「敏感肌の方を対象とした」商品を販売するようになりました。

様々な肌トラブルを抱えている方がいますが、中でも日本人女性に多いのが敏感肌。
肌が育つケアを頑張っていても、敏感肌が改善できないという方は多いのです。

たとえば、洗顔後のつっぱりがなくならない。
化粧品を使うと肌がぴりぴりするなどの症状。
かゆみが起こることもありますし、赤みが発生し炎症が起こっていることも。

急に赤みのあるニキビができたり、化粧品によってかぶれてしまう。
これは、間違いなく敏感肌な証拠です。

まずは、どうして敏感肌になってしまうのか?
その理由を知ることで、対策することができます。

敏感肌は治るものです!
治らないと諦めて、敏感肌に良い化粧品を探し続けることだけはやめてください。
改善できるものとして、ケアをしていきましょう。

敏感肌になる理由

まずは、赤みや炎症を支配している細胞である、「マスト細胞」のことを知っておきましょう。
まず、マスト細胞は白血球と同じような免疫細胞の一つです。
白血球は血管やリンパの中を循環しながら、いつでも免疫反応を起こして体を守っています。

マスト細胞は、炎症反応を起こす信号を出す役割を担っています。
表皮の直下にある毛細血管の周りやリンパ管の周りに居て、異変がないかどうかいつも見張っています。

このマスト細胞が異変を察知したら、すぐに連絡をするのです。
マスト細胞が察知する異変とは、「バリア機能の低下した肌へと侵入した異物」です。
化粧品成分、汚れ、ウイルス、殺菌や汗など。
良い成分であっても、マスト細胞が遺物だと察知するケースもあります。

侵入物を無害化するための作業工程で現れるのが、炎症です。
炎症は私たちにとっては厄介なものだと感じますが、体を守るための免疫反応なのです。

つまり、体にウイルスが入ると抵抗して熱が出るのと同じ。
私たちにとっては、ありがたい反応なのですよ。

肌は乾燥するとどんどん弱っていきます。
これは、かゆみ神経が働きやすくなり肌をかいて、よけいに症状を起こしてしまう。
などの悪循環から、どんどん肌は弱っていきます。
こうした原因が積み重ねられて、マスト細胞が過敏に働き、敏感肌の症状が現れます。

敏感肌の基本的な対策

敏感肌の基本的な対策は、このマスト細胞の働きを正常化させて、外敵をシャットアウトし、肌に刺激を与えないことが大切。
でも、無菌状態に慣れ過ぎると肌は弱っていってしまいます。
バリア機能を向上させて、そもそもの免疫力を高めることも大切なのです。

敏感肌の方は、「敏感肌用化粧品」を使いたがります。
そんなもの、必要ありませんよ。

別に、敏感肌専用じゃなくても良いのです。
添加物の入っていない、肌を強くしてくれるような成分が入ったものを選ぶと良いでしょう。